物語はフィクションであり、画像やD画は雰囲気を醸すためのもので物語とは無関係です。未成年者は閲覧禁止。なお、D画はup枠が10Mなので古いものから順次消します、あしからず^^

第26話、新興セレブ美夫人の落日(4)ベッドルームに
いろいろな出まかせの甘い提案は女を揺さぶるための手段だった。案の定、彼女は誘いに乗せられて本音を吐露する。

「私を応援してくださる・・、それは感謝します、でも、私、沢木が心配なんです」

広江が首を振り少しいらだちを見せて立ち上がって由紀子の隣に移った。
「あのねェ・・、で・・、沢木氏はいくら必要なの?」

由紀子を追い込むための演技なのだが彼は終始、顔をしかめ不機嫌な表情を作っていた。

「さ、三百万・・」
由紀子はおびえたように小声で答える。

「うーん・・」
広江は考え込むふりをして腕を組んだ。(「とうとう向こうから金額を口にしやがった、抱かれる覚悟ができたらしいな・・」)

「お願いします、これだけはどうしても一週間後にヤミキンに・・」
由紀子は思わず広江の腕にすがった。

「由紀子さんにそこまで言われれば仕方がない・・」
広江はじっと彼女の眼を見返してそのまま身体を引き寄せた。

「あッ、そんな・・」
理不尽な愛を受け入れるとき女は自分自身を納得させるために一度は無意味な抵抗を試みるのものだということを広江は知っていた。(「かっこをつけやがって・・」)

こんな場合、強く抱きしめてマウスtoマウスで口をふさいでしまえば女はおとなしくなる。あとは男のなすがまま・・。

やがて由紀子は抱きかかえられてベッドルームに運ばれた。普段は温厚な紳士に見えた男がベッドで豹変するのはよくあることである。

たちまちインナーの薄着にされてさまざまな淫らな愛撫を受けた。男のいやらしい赤い舌が耳の裏、首筋、腕、腋の下を舐めずった。
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第26話、新興セレブ美夫人の落日(3)一緒に食事でも
「・・・いまはとてもそれどころじゃなくって・・、広江さん、助けてください」
彼女らしくない弱音を洩らした。

無理もない今では家計も苦しくなっていることもあるが、それより何より愛する夫が悪い気を起こさないか心配なのだ。

「そっか、そっかァ・・、一度、由紀子さんの話、聞こうかァ」
広江は電話の向こうでほくそ笑み、舌を出して肩をすくめた。

そして、じっと由紀子の出方をうかがった。
「是非お願いします」

由紀子は藁をも掴みたい心境だった。
「それじゃ、早い方がいいだろ、今晩、どう・・、一緒に食事でも・・」

女は速攻で落とせというのが彼のやり方だった。浅草近辺の昔の遊郭跡に建つホテルを指定した。

由紀子はそのホテルを知らなかったが、彼の言によれば隠れた高級ホテルで有名人の利用が多いという。

その日、由紀子は大きめのイヤリングにネックレス、それに襟ぐりの大きい薄物のブラウスという、彼女にしては珍しく大胆なおしゃれをして出向いた。

そういうホテルなら広江に恥をかかせてはいけないと思ったのだろうか。それだけではないだろう、援助を頼む男に対する媚がなかったと言えば嘘になる。

広江は彼女に部屋食、つまりルームサービスでの会食を持ちかけた。相手がいくら社会的地位もあり夫の知人だと言っても、ホテルの部屋で男と二人きりになることは抵抗があった。

しかし、マスコミがうるさいからという理由をたてに強く出られると負い目があるだけに断れない。

ビフォア・ディナー・カクテルから始まった晩餐は本格的なフランス料理だった。ボーイが入れ替わり料理を運んでくる。

こういう豪華な雰囲気は何年振りだろう。夫、沢木の事業が順調だった頃は二人でよく行ったものだが絶えて久しい。

しかし、そんな感傷に浸っている暇はなかった。食事中は広江の旅行や事業の自慢話を一方的に聞かされて由紀子は肝心の頼みごとを切り出せなかった。

食後ブランデーグラスを片手に無遠慮な眼で自分を眺める広江に対して由紀子はようやく話を切り出すチャンスを見つけた。

「この前にもお願いしましたように広江さんのファンドから投資を・・」
しかし、広江はみなまで言わせずそれを遠まわしに断った上でとんでもない提案をするのだった。

「沢木さんは事業モデル自体が破綻したわけだから・・、それに闇金はまずいよなァー、由紀子さんもここらで人生考え直さないとなァ」

「・・・」
「ぼく、援助ならするよ、由紀子さん」

要するに、沢木に見切りをつけて自分の世話を受けろというのだ。(「バカにしないで」)と言いたかったが、今どうしてもおカネが要る。

「なんとか沢木の会社に投資をお願い・・」
「何度も言うがそれは無理だねェ、彼は負債を一度清算して出直すべきだと思うんだ」

「・・・」
「由紀子さん、こどもを産んだらまた元のモデルの仕事に戻ったらいいじゃないか、応援するよ、ぼく、本気だよ」

「そんな、わたしなんか、もう、だめですわ」
「そんなことないよォ・・、そうだなァ、とりあえず支度100、月50でどう」

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